家づくりの物語

前略、おばあちゃん

episode 07

前略、おばあちゃん

大好きなゲートボール、がんばってますか。
今日は報告があります、
あの蔵の梁や扉を使った僕らの新居ができました。
まだ計画中だった時に、荒川建設のスタッフさんから
「古い扉なども再利用できますよ」って聞いたタイミングで、
実家の蔵を撤去することが決まって。
すぐ社長さんとスタッフさん、
僕たち家族で福井の実家に行って、
使わせてほしいって頼んだら、
おばあちゃんが大喜びだったの覚えてる。
なにしろ、その蔵は築100年以上、
おばあちゃんが子どもの頃からあった蔵だもんね。
新居は、比叡山のふもとです。
間口が16mのある平家風で、中二階の設計。
床は、展示場で2才の娘が気持ち良さそうに
寝ころんでた檜でつくりました。
憧れだった薪ストーブもつけたから、
冬でも家中が何とも言えないくらいあったかいです。
吹き抜けのLDKには、蔵を守ってた、あのぶっとい梁。
蔵から持ってきたタンスや建具は、
荒川さんの工場で磨いてもらいました。
あの梁も、扉も、たんすも、ずっとずっと引き継いでいきます。
だから、おばあちゃん、ほんま長生きしてや。
今度、おばあちゃんの兄弟みんなで、
ぜひ家見学ツアーにきてください。
約束やで!