「しげや」が家づくりで最も大切にしているのは、流行に流されず、長く住み続けられる本物の住まいを提供することです。
そのため、私たちは素材選びに強いこだわりを持っています。
自然素材の魅力は、時間が経つごとに味わい深くなり、家族が代々暮らし続ける中で、家が育っていくことを実感できる点にあります。
例えば、強度と美しさを兼ね備えた「東濃檜」は、香りや節のある風合いが、家に温かみを与えてくれます。
漆喰は調湿効果が高く、湿度が高い日本の気候にぴったり。
年月を経ても色あせることなく、住む人の心地よさを支えます。
さらに、い草や和紙、信楽焼など、素材本来の美しさと機能性を活かすことで、住む人が感じる温もりや安らぎを大切にしています。
また、「しげや」の家づくりは、先代から受け継がれた大工の技と心意気が基盤にあります。
地域に根ざし、地元の素材や伝統を尊重しながら、次世代に繋がる家を作ることが私たちの使命です。
未来の子供や孫が、この家を「古民家」と呼び継いでくれるような、時を超えて愛される住まいを実現したい。
そのために、私たちは一つひとつの素材に心を込めて選び、家族の未来に寄り添った家づくりを行っています。
東濃檜は、強度と美しさを兼ね備えた日本の最高峰の木材です。その豊かな香りと、無垢ならではの節が特徴で、年月を重ねても色艶が増していきます。耐久性が高く、虫害にも強いため、長く安心して使い続けられる素材です。家に自然の温かみを与え、心地よい空間を作り出します。東濃檜を使用した家は、時を経てもその美しさを保ちます。
漆喰は消石灰と糊、すさを水で練った伝統的な壁材で、調湿性に優れ、室内の湿度を快適に保ちます。防火性が高く、耐久性にも優れており、年々味わい深くなるのも特徴です。壁に使用することで、空気を清潔に保ち、健康的な生活環境を提供します。日本の風土に適した素材で、長期間にわたってその良さを実感できる壁材です。
土間は、内と外を程よく分ける日本の伝統的な空間です。懐かしい風情を感じさせ、通路や作業場としても活用できる便利なスペースです。家の中でも自然とのつながりを感じられる場所となり、趣味の空間や収納としても利用可能。土間を設けることで、家全体に温かみが加わり、落ち着いた雰囲気を作り出します。
和紙は、優れた湿度調整機能と保湿性を持つ自然素材で、室内の空気を快適に保ちます。素朴で優美な質感は、建具や室内装飾に最適で、温かみのある空間を作り上げます。また、和紙は通気性が良く、冬の乾燥から守りつつ、湿気を適切にコントロールします。日々の暮らしをより快適にするために、和紙の持つ自然の力を活用します。
い草は、優れた調湿性を持ち、日本の高温多湿な気候にぴったりの素材です。爽やかな香りが空間に広がり、心地よい雰囲気を作り出します。肌触りも良く、寝室や畳の部屋に最適です。湿気を調整し、過ごしやすい温度を保ってくれるため、快適に暮らすための自然の力を活かした素材です。日本の伝統を感じながら、自然な美しさを楽しむことができます。
瓦は、遮熱性や断熱性に優れ、家全体の温度を安定させます。夏の暑さや冬の寒さを和らげ、快適な居住環境を提供します。さらに、遮音性も高いため、外部の音を防ぎ、静かな空間を作り出します。いぶし瓦は、釉薬を使わず、時間が経つごとに深い風合いが出て、味わいが増します。メンテナンスフリーで長持ちするため、経済的にも優れた素材です。
障子は、通気性、吸湿性、保温性に優れており、外部の気温や湿度に左右されず、室内を快適に保ちます。外からの視線を遮りながら、柔らかな自然光を取り込むことで、心地よい明るさを演出します。夏は涼しく、冬は暖かい空間を作り出し、家族全員が快適に過ごせる環境を提供します。日本の伝統的な美しさを保ちつつ、実用的にも優れた素材です。
信楽焼は、日本六古窯の一つであり、“わびさび”の美意識を今に伝える伝統的な陶器です。手作りの温かみを感じるその質感は、家の中に落ち着いた雰囲気を与えてくれます。特に、手洗い鉢などに使われる信楽焼は、どこか懐かしくも心を和ませてくれるアイテムです。土のぬくもりが感じられる信楽焼は、家の中に自然の美しさと安らぎをもたらします。