代々受け継いだ蔵に守られる家。カフェ風キッチンで料理教室も

福井県出身のH様ご夫婦。「そろそろマイホームを」というご主人の思いと、「いつか自宅で料理教室を開きたい」という奥様の夢が重なって、家づくりをスタートされました。

計画を始めたタイミングで、ご主人の実家にある築100を超える蔵の取り壊しが決定。担当者の「古い扉なども再利用できますよ」という言葉をきっかけに、H様ご一家との福井ツアーを決行しました。ご実家に着いて、おばあさまに「蔵の建具や古い家具を使わせてください」とお願いした時、満面の笑みで喜んでくださったのが今でも忘れられません。
新しい家では、土間に蔵の引き戸を、吹き抜けのLDKには蔵の屋根を支えていた立派な梁を再利用。蔵から持ち帰ったタンスや建具は当社の工場で丁寧に磨き上げ、古材ならではの深い輝きをたたえる、より魅力的な存在に生まれ変わりました。新築でありながら、100年の時に守られているような心地いい住まいの完成です。

奥様は、念願だった料理教室をオープン。開放感たっぷりのキッチンは、調理の様子を5〜6人で囲んで見られるよう、ゆったりとした空間に大きな作業台を造作。「生徒さんをおもてなしできる空間に」という奥様の思いをもとに、釣り棚やシックな印象のタイルを採用してカフェやビストロのような非現実を感じられる空間に仕上げました。