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打ち上げ天井とは?種類と選び方を解説します

打ち上げ天井とは?種類と選び方を解説します

天井デザインは、空間の印象を大きく左右する重要な要素です。
特に、新築住宅においては、居住者の個性やライフスタイルを反映した、洗練された天井デザインが求められます。
その中でも、伝統的な技法と現代的な美意識を融合させた「打ち上げ天井」は、建築関係者の間で高い人気を誇っています。
今回は、打ち上げ天井の種類や選び方について、詳細な情報を提供します。

打ち上げ天井の種類

棹縁天井の特徴

棹縁天井は、伝統的な和室の天井仕上げとして古くから用いられてきました。
細長い角材である「竿縁(さおぶち)」を用いて天井板を支えるのが特徴で、野縁受けは使用しません。
竿縁と野縁は直角に組み、釘打ちなどで固定。

天井板も竿縁に取り付けられます。
竿縁には、猿頬(さるぼお)や大面(おおめん)などに面取りしたものが用いられ、床の間と平行になるように回り縁に取り付けられることが多いです。
また、無垢の天井板の裏側に、板の反りやずれを防ぐために取り付けられる木片「いなご(稲子)」も特徴の一つです。
しなやかな曲線美と、素材の温もりを感じさせる、落ち着いた空間を演出したい場合に最適です。

網代天井の特徴

網代天井は、杉やヒノキなどの薄く剥いだ「片板(へぎいた)」を交互に編んで作られる天井です。
矢羽根模様、籠目模様、市松模様、亀甲模様など、様々な編み方が存在し、それぞれの模様が独特の風情を醸し出します。
自然素材ならではの温かみと、繊細な美しさが魅力です。
現代和風や伝統的な和室だけでなく、洋室にも取り入れやすく、空間のアクセントとして効果を発揮します。

その他の天井の種類

打ち上げ天井には、棹縁天井や網代天井以外にも様々な種類があります。
例えば、野縁に合板やハードボードなどのボード類を打ち付ける「ボード張り天井」は、施工が容易なため洋室で多く用いられています。
また、左官材を用いた「左官仕上げ天井」は、漆喰や石膏プラスターなどの素材で仕上げられ、独特の風合いと高級感を演出します。

打ち上げ天井の選び方

素材の選定とメリット

打ち上げ天井の素材選びは、空間の雰囲気や耐久性、メンテナンス性などを考慮する必要があります。
木材を使用する場合は、ヒノキ、サワラ、秋田杉など、様々な種類から選択可能です。
それぞれの木材には、独特の香りや木目、耐久性など、異なる特徴があります。
また、合板を使用することで、コストを抑えつつ、安定した品質を確保することも可能です。
素材の選定にあたっては、建物の構造やデザイン、予算などを総合的に判断することが重要です。

デザインと空間演出

打ち上げ天井のデザインは、空間全体の印象を大きく左右します。
例えば、棹縁天井は伝統的な和の空間を演出するのに適していますが、現代的なデザインの住宅にも、その落ち着いた雰囲気は馴染みます。
一方、網代天井は、よりモダンで洗練された空間を演出したい場合に最適です。
また、天井材の色や木目、形状などを工夫することで、空間の広がりや奥行きを演出することも可能です。

施工方法と注意点

打ち上げ天井の施工は、専門的な知識と技術が必要なため、必ず経験豊富な業者に依頼することが大切です。
施工にあたっては、天井の高さや形状、素材、照明計画などを事前に綿密に検討する必要があります。
また、施工後のメンテナンスについても、業者とよく相談しておくことが重要です。
特に、木材を使用する場合は、定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって美しい状態を保つことが可能です。

まとめ

今回は、打ち上げ天井の種類と選び方について解説しました。
棹縁天井や網代天井といった伝統的な手法から、現代的な素材やデザインを取り入れたものまで、多様な選択肢が存在します。
それぞれの天井の特徴を理解し、建物の構造やデザイン、予算、メンテナンス性などを考慮した上で、最適な打ち上げ天井を選択することが重要です。

計画段階から専門業者と綿密に打ち合わせを行い、理想の空間を実現しましょう。
素材の特性や施工方法、デザインの選択肢を理解することで、より洗練された、そして住む人に寄り添う空間づくりが可能になります。
打ち上げ天井は、単なる天井ではなく、空間演出の重要な要素です。

当社では、ヒノキや杉、漆喰などの自然素材を活かし、時とともに深まる住まいをご提案しています。
家づくりでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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