2025年1月4日 ブログ

扉の種類・構造・名称を紹介!選び方のポイントも解説

新築やリフォームをお考えの皆様、家づくりの重要な要素である「扉」について、悩んでいませんか。
扉の種類は多岐にわたり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。
適切な扉を選ぶことで、住まいの快適性や安全性、そしてデザイン性まで大きく向上させることができます。
今回は、扉の種類、構造、名称を分かりやすく解説し、選び方のポイントもご紹介します。

扉の種類・構造・名称による分類と特徴

開き戸の種類と特徴

開き戸は、最も一般的な扉の種類です。
ヒンジ(蝶番)と呼ばれる金具を軸に回転して開閉します。
設置が容易でシンプルな構造のため、住宅や商業施設など幅広い場所で利用されています。

片開き戸

片開き戸は、1枚の扉で開閉する最も基本的なタイプです。
玄関や居室など、様々な場所に使用されます。
開閉に必要なスペースを確保できる場所であれば、使い勝手が良いでしょう。
ただし、扉が開いた状態では通路を塞いでしまうため、狭い場所には不向きです。

両開き戸

両開き戸は、2枚の扉を中央から左右に開閉するタイプです。
開口部が広く取れるため、大型家具の搬入や、人の流れが多い場所などに適しています。
しかし、開閉に必要なスペースが広く必要となります。

親子ドア

親子ドアは、大きい扉(親扉)と小さい扉(子扉)を組み合わせたタイプです。
普段は親扉のみを使用し、必要に応じて子扉も開けて開口部を広げることができます。
玄関など、普段は小さな開口部で済ませたいが、大きな荷物などを搬入する必要がある場所に最適です。

引き戸の種類と特徴

引き戸は、レールに沿って横にスライドして開閉する扉です。
開閉に必要なスペースが小さく済むため、狭い場所でも使いやすいのが特徴です。
バリアフリー設計にも適しています。

片引き戸

片引き戸は、1枚の扉を左右どちらか一方にスライドさせるタイプです。
シンプルでコンパクトなため、収納庫やクローゼットの扉としてよく使用されます。

引違い戸

引違い戸は、2枚の扉を互いに重ね合わせるようにスライドさせるタイプです。
開口部を大きく取ることができ、和室などによく使用されます。
扉を完全に取り外せるタイプもあり、大開口が必要な場合に便利です。

引き込み戸

引き込み戸は、扉を壁の中に収納するタイプです。
開閉時に扉が邪魔にならず、空間を広く使うことができます。
ただし、壁の中に収納スペース(戸袋)を作る必要があるため、施工には工夫が必要です。

その他の引き戸

3枚引き戸、吊り引き戸、多連引き戸など、様々なバリエーションがあります。
3枚引き戸は広い開口部に対応し、吊り引き戸は床に段差がないためバリアフリーに適しています。
多連引き戸は、複数の扉を壁の中に収納できるため、空間を最大限に活用できます。

折れ戸の種類と特徴

折れ戸は、扉を折り畳むようにして開閉するタイプです。
開閉に必要なスペースが非常に小さく、狭い場所でも使用できます。

片折れ戸

片折れ戸は、1枚の扉が中央から折れ曲がるタイプです。
クローゼットや収納庫の扉としてよく使用されます。

両折れ戸

両折れ戸は、2枚の扉がそれぞれ折れ曲がるタイプです。
片折れ戸よりも開口部を広く取ることができます。

アコーディオン式折れ戸

アコーディオン式折れ戸は、複数の薄いパネルを蛇腹状に折り畳むタイプです。
大きな開口部にも対応でき、間仕切りとして使用されることも多いです。

その他特殊な扉の種類と特徴

防火ドア、防音ドア、断熱ドアなど、特殊な機能を備えた扉も存在します。
それぞれの用途に合わせて適切な扉を選ぶことが重要です。

防火ドア

防火ドアは、火災の延焼を防ぐために耐火性を備えた扉です。
建築基準法で設置が義務付けられている場合もあります。

防音ドア

防音ドアは、外部からの騒音を遮断する扉です。
音楽室や会議室など、静かな環境が必要な場所に適しています。

断熱ドア

断熱ドアは、室内外の温度差を軽減する扉です。
冷暖房効率の向上に貢献し、省エネルギー効果が期待できます。

その他特殊な扉

防風ドア、防犯ドア、気密ドア、自動ドアなど、様々な特殊な扉が存在します。
それぞれの機能や特徴を理解した上で、最適な扉を選択することが重要です。

 

扉選びのポイント

設置場所の特性

扉を選ぶ際には、設置場所の特性を考慮することが重要です。
例えば、玄関であれば防犯性や耐久性、浴室であれば防水性、クローゼットであれば収納力などを重視する必要があります。

生活スタイルや利用者のニーズ

家族構成や生活スタイル、利用者の年齢や身体状況なども考慮する必要があります。
例えば、高齢者や車椅子ユーザーがいる場合は、バリアフリーに対応した扉を選ぶことが重要です。
小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全性を重視した扉を選ぶ必要があります。

予算とメンテナンスの容易さ

扉の価格は、材質や機能によって大きく異なります。
予算に合わせて適切な扉を選ぶことが重要です。
また、メンテナンスの容易さも考慮し、長期間にわたって快適に使用できる扉を選びましょう。

 

まとめ

この記事では、扉の種類、構造、名称、そして選び方のポイントを解説しました。
扉は住まいの快適性や安全性を大きく左右する重要な要素です。
新築やリフォームを検討する際には、今回紹介した情報を参考に、ご自身の生活スタイルやニーズに合った最適な扉を選んでください。